アイスランドでは冬にしか見られないものがあります。そのひとつが、氷の洞窟。
この写真をみた誰もが息を呑むのではないでしょうか、こんな青い氷の洞窟が本当にあるの?と。
はい!あります。アイスランドに。
この氷の洞窟を観るためだけに、2018年冬にアイスランドに行ってきました!
本記事では、氷の洞窟ツアーとオススメの旅行会社・予約のコツについて紹介しています。
注意!アイスランドに氷の洞窟は2つある!
アイスランドには2つの氷の洞窟があります。
1つの氷の洞窟はスーパーブルーの氷の洞窟が見られますが、もう片方は人工のアイストンネル。
間違えやすいので、ここで整理しておきますね。
1.ラングヨークトル氷河(人工のアイストンネル)

アイスランドの別の氷河「ラングヨークトル氷河」にアイストンネルという氷の洞窟があります。
ラングヨークトル氷河は、一年中訪問することができますが人工の洞窟です。
スーパーブルーの氷の洞窟は見られませんが、氷の洞窟体験が夏でもできます。
夏季でも訪れることができるラングヨークトル氷河の氷の洞窟ツアーがGetYourGuideという現地ツアーを予約できるサイトで紹介されています。
例えば下記のツアーがアイストンネルに訪問することができるツアーです。
■ラングヨークトル氷河の基本情報
- 住所:Western Region, アイスランド
2.ヴァトナヨークトル氷河

スーパーブルーの氷の洞窟は、レイキャビックから車で6時間離れたアイスランド南部VikとHofnの間にある、ヴァトナヨークトル氷河で見られます。
ダイヤモンドビーチのすぐ近くの氷河です。
氷の洞窟は、11月~3月のみ、ツアーで訪問することができます。
また、天候が悪い日には訪問できない場合もあります。
天然の洞窟のため、訪問できる氷の洞窟は毎年変わります。
私が見た2018年の氷の洞窟は、来年にはもう見ることができません。
まさに、一期一会。スーパーブルーの氷の洞窟を見たい場合は、11月から3月の間にアイスランドを訪問する必要があります。
■ヴァトナヨークトル氷河の基本情報
ここからは、ヴァトナヨークトル氷河を実際に訪れた感想について紹介していきます。
アイスランド氷の洞窟はツアーへの申込みが必須!予約のコツを紹介
ヴァトナヨークトル氷河の氷の洞窟は個人が勝手に行くことはできません。
必ず、現地発着ツアーに参加する必要があります。
氷の洞窟ツアーのオススメツアー会社はArctic Adventures
私たちは、Arctic Adventures社のCrystal Ice Cave Tourに参加しました。
ツアー価格は1人あたり19,900Kr(約2万円)と高い!
ただし、他社のツアーもほぼ同じ値段でしたので、相場の価格だと予想します。 Arctic Adventures社に関して、3つ以上のツアーを予約したときは、ツアーのDiscountをしてくれるとのことでしたので、問い合わせ先にメールをしたところ割引クーポンを発行してくれました。 予約前にGoogleで”Arctic Adventures Discount”といったキーワードで検索すると、割引クーポンが見つかるかもしれませんよ。
氷の洞窟ツアーはIce Cave Tourを予約
多くのツアー会社が、”Ice Cave Tour(氷の洞窟ツアー)”と”Glacier Hike(氷河のハイキング)”という2つのツアーを提供しています。
青い洞窟を見ることができるのは、Ice Cave Tourです。
予約前に、ツアー内容をしっかり確認してくださいね。
Ice Cave Tourであれば、どの会社のツアーを選んでも、おそらく同じ氷の洞窟に来ることになるので、Ice Cave Tourであれば一番安いツアーを選んだ方がいいと思います。
私が氷の洞窟に行ったときも、様々な旅行会社のツアーが来ていました。
経験者だけがわかる!氷の洞窟ツアーのオススメの開始時刻は正午
だれも教えてくれなかったのですが、行ってみてわかったのは、氷の洞窟の青さは太陽の光と強く関係しているということ。
太陽の光が強く差し込んだほうが、より青い洞窟を観ることが出来ます。氷の洞窟ツアーのベストは、晴れた日の正午のツアーです。 予約時には正午のツアーを予約することをオススメします。
アイスランドの氷の洞窟ツアーの内容と様子
ツアーガイドとの待ち合わせは氷河湖の売店前
氷の洞窟ツアーの現地集合場所は、ダイアモンドビーチのすぐ側にあるヨークルスアゥルロゥン氷河湖の売店前での集合です。
ツアーによっては、レイキャビックからの送迎付きのツアーもあるようです。
冬、特に雪上の車の運転に自信がない場合は、レイキャビックからのツアーの方が便利ですね。
売店にトイレがあるのですが、激混みでした。
氷の洞窟ツアーは2〜3時間かかるので、そのツアー前後にトイレに行く人が多かったためだと思いますが、長蛇の列ができていました。
集合時刻には余裕を持って行ってくださいね。 ダイヤモンドビーチに関して、絶対に行きたい!アイスランドのダイヤモンドビーチで紹介しているので、よかったらあわせてどうぞ。
巨大タイヤをもつスーパージープで氷の洞窟へ

ヨークルスアゥルロゥン氷河湖からは、大人の腰あたりの高さがあるタイヤが取り付けられたスーパージープに30分ぐらい乗って、氷の洞窟の入り口まで行きます。
洞窟へ向う、途中の道路は氷河の上を走っていくのですが、遊園地のアトラクションに乗っているのではと思うぐらい楽しい!
急な坂を上ったり、下がったり、水の中を走ったりと、飽きません。
結構揺れるので車酔いになりそうですが、私が同乗した10人ぐらいは誰も車酔いしていませんでした。
氷の洞窟の中へ

スーパージープは氷の洞窟前で停車します。
車を降りたところに、ガイドの方がまっており、ヘルメットと足の靴裏用のスパイクを貸してくれます。
その後、10分ぐらいの簡単な洞窟の説明を聞いてから、洞窟に入ります。
氷の洞窟の外側では、氷河のハイキングツアーと思われる人たちが歩いていました。
もちろん、私たちは、どこにクレバスがあるかがわからないので、そこまで行くことは許されません。
氷の洞窟に入ってすぐは、洞窟が黒いので、え?という感じです。

しかし、すこし奥まで歩いていくと、スーパーブルーの氷の洞窟が広がっていました。
私の人生でこのような綺麗な青は見たことがないです。
私のiphoneでは、キレイな色が出ていませんが、雰囲気は伝わるのではないでしょうか。実物はもっときれいです。

ツアーの中では、完全に自由行動。
時間は1時間ぐらいもらえました。
大きな洞窟ではなかったので、1時間も要らないと思ったのですが、そのキレイな景色の写真撮影に忙しく、1時間がすぐに経ちました。
ツアーの中には、結構本気で写真を取りに来ているドイツ人のおじさんのグループがあり、洞窟の中で他人をStop!と制止しながら、夢中で写真を撮っている人もいました。
それほどまでに、人を夢中にさせる洞窟です。
みんな、三脚を持ってきて、大の大人がずっと一心不乱に写真を撮っています。

場所によっては、クラゲが空中を泳いでいるように見える場所もあったりと、氷の中に隠れている色々なものを探すのも楽しいです。

スーパーブルーは努力の賜物!氷の洞窟の秘密を大公開
氷の洞窟から出てきた後に、そのスーパーブルーの秘密がわかりました。
このように、洞窟の上の雪をスコップで事前にかきわけて、太陽光が照らしこむようにしてくれていたのです。
氷河の氷の密度は、通常の氷よりも圧縮されて形成されているため密度が高く、差し込んだ太陽光のなかで青色以外の光は氷に吸収されてしまうので、このような青い洞窟が見えるとのことでした。

氷の洞窟訪問に便利なホテルはHofnかVik周辺のホテル
氷の洞窟が最も青く見える、正午のツアーに参加するためには午前11時半ごろにはヨークルスアゥルロゥン氷河湖に到着しておきたいです。
レイキャビックから、片道6時間の運転で日帰りも可能ですが、精神的にも肉体的にも疲れますね。
個人的には、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖の手前の街VikもしくはHofnに宿泊するのがオススメです。
ツアー当日の朝、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖に向かい、氷の洞窟ツアーへ参加すると体力的にも無理がないと思います。
私たちも、Hofn近辺に泊まりました。
Hofnから1〜2時間のドライブでしたが、それでも朝は雪が吹雪いていたりしたので、それなりに時間がかかりました。
私たちは、Vikと氷河湖の中間あたりに位置しているHVOLL Guesthouseに泊まりました。
朝日・夕日も最高にきれいでしたが、日没後のオーロラもかなり綺麗に見えましたよ。
ホテルのレビューは「オーロラ鑑賞に!アイスランド南部のおすすめホテルHVOLL Guesthouse」で詳しく紹介しています。
アイスランドの氷の洞窟ツアーの持ち物と注意点
氷の洞窟に必要なヘルメット・靴の滑り止めはツアー会社より貸してもらえます。
十分な防寒対策(手袋・マフラー)・サングラス・カメラは必須です。
氷の洞窟ツアーはこんな人におすすめ
ツアー代金が1人2万円程度と高いので、行くことをためらうかもしれません。
しかし、他のものを節約してもぜひ氷の洞窟への訪問をオススメします。
日本ではみられない景色を見ることができますよ。
他の国では見られないアイスランドならではのものを見たいという自然が好きな方には自信を持っておすすめします!
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